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2008.12.20

081220アメリカ発世界金融危機

☆NHKテレビ2008年10月11日放送

 世界中の一部の大金持ちが、より多くの利益を得ようとおこなった高リスクのレバレッチが、世界金融危機を引き起こした。以前「資本主義=市場経済システムは利己主義だ」と書いた記憶があるが、正に「自分さえよければよい」と言う行動が皮肉にも自らの首をも締め付ける結果となった。しかし、当事者だけが被害をこうむるのであればいいが、何ら関係のない人々までも巻き込むことが「けしからん」ではないか。これは、先進国がもたらした地球温暖化が、世界中の人々を苦しめているのと同じだ。我々先進国の人間は、加害者としての意識は低い。ましてや「殺人者」との意識は殆どないだろう。これと同じように世界金融危機を招いた当事者も「殺人者」との意識はないだろう。しかしこれは、厳然たる事実だろう。たとえ直接手をかけなくとも、世界中の何人かは「死」に至っているのだ。私は「資本主義=市場経済システム」は「資本の奪い合いと言う戦争だ」とも書いた。戦争は「殺すか殺されるか」の戦いだ。イギリスのある教授(リチャード・ポルテス=ロンドンビジネススクール)さんは「このような不景気も好景気も資本主義のダイナミックスだ」と言っていたが、もっと平和に暮らせるような世の中を望まないのだろうか、不思議に思う。

 日本のバブルとアメリカが発振地のバブル、共に抑えきれない「限りない欲望」が原因ではないだろうか。つくづく「金への執念」の恐ろしさを味わった。私は1970年にコンピュータ学校で「システム」を習ったが、システムの最重要性は「全体性」だと教わった。システムが円滑に運用されるためには、個人はすべてが「自由」であるはずはないだろう。その最もいい例が「地球の生態系」ではないだろうか。このことにことごとく反抗しているのが人間だけだ。このように「欲望」が原因の不況が続けば、「経済システム」そのものが崩壊する恐れがある。いや、地球そのものの「生態系」が崩壊するであろう。人間だけが滅亡するのであればいい。100年もすれば地球は元に戻るそうだ。だが「ティピングポイント」を超えてしまえば、もう地球は元へは戻れない。不況より大事なものは「地球温暖化」だ。今の経済システムが「低炭素社会」とマッチングするはずはないだろう。低炭素社会にはそれにふさわしい「社会システムが」あるはずだ。ここは思い切って「経済社会」の脱皮が必要だ。このことが「地球の生態系」を守り、平和に暮らすことの第一歩ではないだろうか。

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